エンターテイメント

オリヴィア・ロドリゴ:音楽を超えた社会的影響力

オリヴィア・ロドリゴ:音楽を超えた社会的影響力

オリヴィア・ロドリゴ、中絶の権利に情熱を注ぐ プランド・ペアレントフッド主催「Champion of Change賞」を受賞 2025年4月27日、オリヴィア・ロドリゴはニューヨーク市で開催されたプランド・ペアレントフッド※1) のSpring Into Action Galaで「Champion of Change賞」を受賞しました。ロドリゴはスピーチで、リプロダクティブ・フリーダム(生殖に関する自由)の重要性を強調し、特に若い女性たちが夢を追う権利を守る必要性について語りました。また、自身が設立した「Fund 4 Good」※2)についても触れ、この基金を通じて200万ドル以上をリプロダクティブ・フリーダムや女子教育、ジェンダーに基づく暴力の防止に寄付したことを誇りに思うと述べました。 Olivia Rodrigo was deeply moved when she accepted Planned Parenthood’s Catalyst
内藤 誠之
チャペル・ローン、ウェストハリウッドの姫が訴える音楽業界の不条理とは

チャペル・ローン、ウェストハリウッドの姫が訴える音楽業界の不条理とは

2025年2月2日、グラミー賞授賞式で「最優秀新人賞」を受賞したチャペル・ローンは、スピーチで音楽レーベルや音楽業界に対し、アーティストに「生活可能な賃金」と健康保険を提供するよう強く訴えました。彼女は、所属レーベルから契約解除された際に雇用主提供の健康保険を失い、医療へのアクセスが制限されたことで「人間らしさを失った」と感じた経験を語りましたが、アメリカの公的医療保険制度(メディケア・メディケイド)は、特定の条件を満たす人々を対象としており、一般的な若い失業者は対象外となる場合が多く、また民間の健康保険は保険料が支払えず加入できないため、医療サービスが高額となり受診が困難になってしまいます。彼女の発言はアーティストの待遇改善や労働環境の問題についての議論を活性化させました。特に、健康保険や生活賃金の提供を求める声が高まり、多くのアーティストや業界関係者がこの問題に注目するきっかけとなりました。 Chappell Roan demanded healthcare and living wages in Grammys speechChappell Roan used her
内藤 誠之
ニューヨーク・タイムズ紙、中山美穂さんは日本のブリトニー・スピアーズのような存在だった

ニューヨーク・タイムズ紙、中山美穂さんは日本のブリトニー・スピアーズのような存在だった

米ニューヨーク・タイムズ紙、中山美穂さんの訃報を報じる 2024年12月6日に54歳で亡くなった女優で歌手の中山美穂さんの訃報を米ニューヨーク・タイムズ紙が報じました。アレックス・ウィリアムズ記者が2024年12月7日に報じたもので、タイトルは「日本の音楽・映画スター、中山美穂さん54歳で死去」としています。 参考:MIHO NAKAYAMA OFFICIAL 記事の内容 Jポップ界のスター 中山さんがJポップ界のスターとして活躍したことに触れ、「ミポリン」という愛称で親しまれていたこと、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞したこと、ロックバンド「ワンズ」とコラボするなど8曲でナンバーワンシングルを獲得したことを紹介しています。 批評家から絶賛されるドラマ女優 また、中山さんがドラマ女優としても数々の賞を受賞したことについても触れ、映画「ビー・バップ・ハイスクール」、ドラマ「まいどおさわがせします」「ママはアイドル!」「きみの瞳に恋してる!」出演について紹介し、そして映画「Love Letter」の主演で国際的な注目を集めたとしています。 映画「Love L
内藤 誠之
A scene from the movie Sound of Freedom

「サウンド・オブ・フリーダム」映画レビュー:一級のエンターテイメント作品

プロローグ 2023年に米国で話題となった注目の映画「サウンド・オブ・フリーダム」が2024年9月27日に日本公開となりましたが、MMTも先日ようやく鑑賞できました。米国で公開までにおよそ5年も要した作品が、2024年に一般の映画館で鑑賞できるというのは、本当に幸せとしか言えません。日本公開に向けて尽力された映画関係の皆様に私たちから最大級の敬意と称賛を贈りたいと思います。 さて映画の内容ですが、最初にティム・バラード関連の作品の定石として「この作品は実話に基づく」といったクレジットが流れます。この「基づく」というのが肝です。この映画の最大の魅力は「児童人身売買」という重たいテーマを扱いながらも、一級のエンターテイメント作品に仕上がっており、社会問題に関心が強くはなく、純粋に映画ファンとして鑑賞しても、十分に楽しめてしまうというところです。主人公の「神の子は売り物じゃない」というセリフや「サウンド・オブ・フリーダム」が「解放された子供たちの歓びの声」という意味であることにみなさんもきっとこころ動かされることでしょう。 映画「サウンド・オブ・フリーダム」 実話を基にした社会派サ
内藤 誠之