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メーガン・ケリー、アメリカの分断の中で新たな挑戦

メーガン・ケリー、アメリカの分断の中で新たな挑戦

メーガン・ケリーのトランプ氏支持 メーガン・ケリーは、元フォックスニュースのキャスターであり、現在は独立系ジャーナリストとして活動しています。彼女は2024年の大統領選挙でトランプ氏を支持し、選挙キャンペーンに積極的に参加しました。ソーシャルメディアでトランプ氏との写真を投稿するなどの行動は注目を集めましたが、ジャーナリストとしての独立性に疑問を投げかける声もありました。 クリスティ・ノーム長官を批判 2025年3月28日、メーガン・ケリーは、彼女がホストを務めるポッドキャスト番組「The Megyn Kelly Show」でクリスティ・ノーム国土安全保障省(DHS)長官に対する批判を展開しました。彼女は番組の中で、トランプ大統領の移民政策には賛同するとした上で、ノーム長官のメディア露出が過剰で、トランプ大統領よりも目立ちすぎていると指摘しました。さらに、彼女の外見が「コスプレ」と表現できるほど度を越しており、また囚人を前にした演出が政府が主張している不法移民の人権に反すると批判しました(ノーム長官の飼犬クリケットの安楽死についても触れています)。この発言は、彼女がこ
内藤 誠之
チャペル・ローン、ウェストハリウッドの姫が訴える音楽業界の不条理とは

チャペル・ローン、ウェストハリウッドの姫が訴える音楽業界の不条理とは

2025年2月2日、グラミー賞授賞式で「最優秀新人賞」を受賞したチャペル・ローンは、スピーチで音楽レーベルや音楽業界に対し、アーティストに「生活可能な賃金」と健康保険を提供するよう強く訴えました。彼女は、所属レーベルから契約解除された際に雇用主提供の健康保険を失い、医療へのアクセスが制限されたことで「人間らしさを失った」と感じた経験を語りましたが、アメリカの公的医療保険制度(メディケア・メディケイド)は、特定の条件を満たす人々を対象としており、一般的な若い失業者は対象外となる場合が多く、また民間の健康保険は保険料が支払えず加入できないため、医療サービスが高額となり受診が困難になってしまいます。彼女の発言はアーティストの待遇改善や労働環境の問題についての議論を活性化させました。特に、健康保険や生活賃金の提供を求める声が高まり、多くのアーティストや業界関係者がこの問題に注目するきっかけとなりました。 Chappell Roan demanded healthcare and living wages in Grammys speechChappell Roan used her
内藤 誠之
JDヴァンス氏、「家族愛」でアメリカを再び偉大に

JDヴァンス氏、「家族愛」でアメリカを再び偉大に

JDヴァンス氏、アメリカン・ドリームを突き進む 2016年著書『ヒルビリー・エレジー』(2020年Netflixでロン・ハワード監督によって映画化)で一躍有名なった著者はオハイオ州の移民の貧困家庭で育ち、海兵隊を経て、ロースクールを卒業、オハイオ州上院議員となり、本年トランプ次期大統領に副大統領に大抜擢されました。現代のアメリカン・ドリームを体現している彼は、2024年選挙活動を通じて、ますます好感度を上げており、2028年大統領候補とまで言われるようになりました。この好感度の秘訣は彼のアメリカ人らしい「家族愛」にありました。 Amazon.co.jp:画像をタップ↓ ウシャ夫人 JDヴァンス氏はウシャ・チルクリ夫人とイェール大学の法科大学院で知り合い、2014年に結婚しました。ウシャ夫人はインド系移民の両親を持ちヒンドゥー教徒ですが、ヴァンス氏は敬虔なカトリック信者で、異なるバックボーンを持つ二人の結婚は人々に感動を与えました。結婚式はケンタッキー州で行われ、ヴァンス氏はスーツを着用、ウシャ夫人は伝統的なインドのサリーを身に纏いました。披露宴で2人はインド舞踊とワルツをミッ
内藤 誠之
トランスジェンダー議員サラ・マクブライド、2025年トランプ政権での戦いに出発

トランスジェンダー議員サラ・マクブライド、2025年トランプ政権での戦いに出発

2025年、サラ・マクブライド議員、ワシントンD.C.へ 2024年12月19日、サラ・マクブライド議員はデラウェア州上院での4年間の最後に際し、お別れのスピーチを行い、デラウェア州議員および市民へ感謝の意を述べました。 「デラウェア州議会は、声なき人々のために戦い、家族を守り、子供を擁護し、退職者を支援してきました。私たちは小さな州でも大きな事を成し遂げられると証明してきました。政治的対立があっても、多くの共通点を見出せることを学びました。私はここで学んだ教訓を糧に、ワシントンD.C.に向かいます。私たちは対立を超えて会話をし、進歩していけると信じています」 Beyond my childhood home, no place has impacted me more than the Delaware State Senate. It is the place where I found my voice and
内藤 誠之
A scene from the movie Sound of Freedom

「サウンド・オブ・フリーダム」映画レビュー:一級のエンターテイメント作品

プロローグ 2023年に米国で話題となった注目の映画「サウンド・オブ・フリーダム」が2024年9月27日に日本公開となりましたが、MMTも先日ようやく鑑賞できました。米国で公開までにおよそ5年も要した作品が、2024年に一般の映画館で鑑賞できるというのは、本当に幸せとしか言えません。日本公開に向けて尽力された映画関係の皆様に私たちから最大級の敬意と称賛を贈りたいと思います。 さて映画の内容ですが、最初にティム・バラード関連の作品の定石として「この作品は実話に基づく」といったクレジットが流れます。この「基づく」というのが肝です。この映画の最大の魅力は「児童人身売買」という重たいテーマを扱いながらも、一級のエンターテイメント作品に仕上がっており、社会問題に関心が強くはなく、純粋に映画ファンとして鑑賞しても、十分に楽しめてしまうというところです。主人公の「神の子は売り物じゃない」というセリフや「サウンド・オブ・フリーダム」が「解放された子供たちの歓びの声」という意味であることにみなさんもきっとこころ動かされることでしょう。 映画「サウンド・オブ・フリーダム」 実話を基にした社会派サ
内藤 誠之
ゼレンスキーはアメリカというパトロンに忠誠を尽くし、EUに恋します

ゼレンスキーはアメリカというパトロンに忠誠を尽くし、EUに恋します

ゼレンスキー氏、コロモイスキー氏の拘留を指示 2023年9月1日、ゼレンスキー氏は遂にウクライナの大富豪で政治家でもある、イーホル・コロモイスキー氏の自宅や企業などを家宅捜索し、2日にはコロモイスキー氏に2か月間の勾留を命じました。 これは政治的パフォーマンスでしょうか?そうではなさそうです。ゼレンスキー氏は以前から取り組んできたウクライナの汚職の駆逐に全くもって本気であり、とうとう本丸に乗り込んだと言えそうです。バイデン大統領の前のパトロン(資金援助者)であり、大統領になれた最大の支援者を逮捕することは恩義に反することですが、ゼレンスキー氏が民主主義の勝利とEU加盟という大儀を成し遂げるためには手段を択ばないとも言えます。 イーホル・コロモイスキー氏 ウクライナで最も裕福なオリガルヒの一人、資産額13億6千ドル(2015年調査)                                                 ユダヤ人、ウクライナ・イスラエル・キプロスの三重国籍(ウクライナでは二重国籍ですら禁止) 2014年~2015年:ドニプロペトロウシク州知事:
内藤 誠之