トランスジェンダー議員サラ・マクブライド、2025年トランプ政権での戦いに出発

トランスジェンダー議員サラ・マクブライド、2025年トランプ政権での戦いに出発
Portrait of Sarah McBride

2025年、サラ・マクブライド議員、ワシントンD.C.へ

2024年12月19日、サラ・マクブライド議員はデラウェア州上院での4年間の最後に際し、お別れのスピーチを行い、デラウェア州議員および市民へ感謝の意を述べました。

「デラウェア州議会は、声なき人々のために戦い、家族を守り、子供を擁護し、退職者を支援してきました。私たちは小さな州でも大きな事を成し遂げられると証明してきました。政治的対立があっても、多くの共通点を見出せることを学びました。私はここで学んだ教訓を糧に、ワシントンD.C.に向かいます。私たちは対立を超えて会話をし、進歩していけると信じています」

経歴

サラ・マクブライド議員は1990年8月9日デラウェア州ウィルミントン生まれ、アメリカン大学卒の34歳。ヒューマン・ライツ・キャンペーンの全国広報。彼女は2021年から4年間、デラウェア州上院議員でした。

元々「ティモシー・マクブライド」という名前でしたが、2011年アメリカン大学の学生会長の時にトランスジェンダー女性であることをカミングアウトした後、「サラ・マクブライド」に改名しています。

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Delaware State Senator & Democrat for Congress.

アメリカ初のトランスジェンダー連邦議員

2024年、サラ・マクブライド議員は米国下院議員に選出、アメリカ合衆国史上初のオープントランスジェンダーの連邦議会議員となりました。彼女はLGBTQ+の権利の擁護を主張しています。

サラ・マクブライド議員をめぐるトイレ論争

サラ・マクブライド議員は下院議員に選出時、米国初のトランスジェンダー連邦議会議員として大きな注目を集めましたが、彼女が2025年からワシントンD.C.で仕事をするにあたり、一部の保守的な共和党議員からは強い反発を招きました。

共和党議員の反応

ナンシー・メイス下院議員(共和党)は、2024年11月18日トランスジェンダーの女性が議会議事堂で女性用トイレを使用することを禁止する決議案を提出、「女性を守り、左翼による生物学的女性の組織的抹殺に立ち向かう神聖な戦いは、ここ議会議事堂から始まる」と主張しました。

マイク・ジョンソン下院議長(共和党)はナンシー・メイス氏の提案を支持しており、「議会はいかなるバックボーンを持つ議員も受け入れる」と約束しつつも「男性は男性、女性は女性、男性が女性になることはできない」と右寄りの主張を明確に表しました。

サラ・マクブライド議員の反論

サラ・マクブライド議員はこれらに対し「私はトイレのためにここにいるのではない。私はデラウェア州民のために戦い、一般家庭が直面するコストを下げるためにここにいる」とコメントしました。

2025年トランプ政権下でのサラ・マクブライド議員

トランプ次期大統領が「就任初日にトランスジェンダーの狂気を止める」と発言し、トランス女性を軍隊や女性スポーツから排除する政策等の圧力をかけている中、サラ・マクブライド議員は次期政権下で様々な困難に立ち向かう事になりそうですね。